イスラム、チベット、漢民族が混在 青蔵ルートの起点 西寧

 中国国内からチベット(西蔵)のラサ(拉薩)に向かうルートは主に3ルートある。四川省成都からの川蔵ルート、雲南省昆明からの雲南ルート、北の青海省西寧から入る青蔵ルートだ。いずれも6000メートル級の山脈がそびえ、5000メートル級の峠を越えなければならない。このうち青海湖を経由しチベット高原を縦断する青蔵ルートはアプローチこそ長いが、最も平坦で治安がいい。

起点となる西寧(標高2275メートル)はシルクロードの南ルート、唐蕃古道の要地にあたり、西方の安寧を意味する。西寧を落とすと、即ち中原の危機となる。黄河支流の湟水右岸にあり,湟中ともよばれた。モンゴル族、チベット族、漢民族が混在し、街の食堂ではイスラム教は緑、チベット族はエンジ、漢民族は赤と看板と幟で明示している。取材当時、青蔵鉄道は途中のゴルムドまでしか開通していなかった。

西寧から拉薩までチベット高原を縦断する青蔵鉄道
モンゴル族が信仰するイスラム教の回教寺院もある
近隣からの農産物の集散地となっている
西寧から拉薩に向かう青蔵ルート

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